ホワイト企業の証はここにあり

ホワイト企業とは一体どのような企業なのでしょうか? 離職率が低い、残業が少ない、給料が高いなど、いろいろな条件があると思います。 しかし、これらの一つ一つの条件が満たされた働きやすいホワイト企業には、何か共通点があるはずです。今回は金融系システムエンジニア歴・10年のキャリアを持つmikoさんにお話を伺いました。

1)管理職が部下のことをしっかり考えている

企業の中で社員たちが働くためには、管理職によるマネジメントが非常に重要になります。 プロジェクトを管理する管理職たちが部下の仕事の割り当てやフォロー、教育などを怠ると、すぐに現場社員にしわ寄せがいってしまいます。部下に割り当てる仕事が多すぎたり、有休取得の配慮をしなかったり、部下の力量以上の仕事を割り当てて何のフォローもしなかったりということが起きれば、部下たちはすぐにつぶれてしまうはずです。 このような辛い状況の中で働いている部下たちにとって、その企業はブラック企業以外の何物でもありません。

では、ホワイト企業はどうなのでしょうか? ホワイト企業の管理職社員は、部下たちのことをしっかりと考えています。「仕事の分担に問題は無いか」「激務が続いて体調が悪い部下はいないか」を常に把握し、交代で休みを取れるように調整します。もちろん、管理職である自分も無理な仕事の仕方をして体を壊さないように気を付けています。 ホワイト企業が社員にとって良い職場環境を保つことができるのは、管理職が管理職としての責務をしっかりと果たしているからなのです。

2)自社に技術力がある

その企業の技術力とホワイト企業であることは何の関係もないことのように思えます。 しかし、IT企業では特に、自社に技術力があるかどうかということは非常に重要なことです。 IT企業に技術力が無いとどうなるでしょうか?技術力が無いと、自社開発や受託開発、請負開発をすることが難しくなります。社員たちに技術力がなく自力でシステム開発ができないので、未経験からでもできるレベルの仕事を請け負うか、他社に社員を派遣することしかできません。

すると、自社に開発ノウハウが蓄積されず、仕事は忙しくても会社が儲からない仕事しかできなくなります。当然、給料は低く、社員たちは仕事のやりがいを見出すことができません。企業の経営層は少しでも安い賃金で多くの仕事を社員にさせようとします。「社員に研修を受けさせる」「先輩社員が後輩社員に仕事を教える」などという余裕もありません。そして、負のスパイラルに陥ることで、ブラック企業になってしまいます。 自社の技術力に自信がある企業は経営が健全で社員たちのモチベーションは高いので、その結果ホワイト企業になるのです。

3)社内の人間関係が良い

ホワイト企業は職場内の人間関係が良いことがほとんどです。 ホワイト企業の特徴の一つに、社員の離職率が低いというものがあります。社員が長く働きたいと思う職場だということです。 例えば、社内の人間関係が良いと、休みを取る際に社員同士で融通を利かせることができますし、仕事で困ったことが起こると気軽に相談することもできます。仕事を成功させるという目的のもと社員同士が協力し合える雰囲気の職場は、とても仕事がしやすいでしょう。

一方、社員同士の人間関係が悪い企業はどうなのでしょうか。社内の人間関係が悪いと、社員同士の会話がほとんどない、社員同士のコミュニケーションがうまく取れず仕事がやりづらいなどという弊害が起こります。そして、ひどいケースだと、イジメが頻繁に起こる、パワハラが横行するなどということもあります。そのようなマイナスな人間関係しか存在しない職場では、良い仕事をすることは難しいですし、社員の離職率も高くなってしまいます。 ホワイト企業かどうかを見極めるためには、社内の人間関係の良さを見極めることが非常に重要なのです。

まとめ

ホワイト企業に共通するのは、管理職がしっかりと機能していること、自社にノウハウや技術力を持っていること、そして、社内の人間関係の良さだと感じます。 これらの条件がそろっているホワイト企業を見つけるのは、簡単なことではないかもしれません。しかし、企業情報を調べ面接で質問することで、ホワイト企業かどうかを判断することができます。しっかりと情報収集して、ホワイト企業としての証を見極めていただければと思います。

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